Geek Women Japanアドベントカレンダーの9日目です。
ただいま、今夏に生まれた第2子の育休中です。そして気が付きました。授乳中は身動きがほとんど取れない…!何なら視線さえも縛られる…しかし口だけは自由だ!と。
お手軽なIFTTTを使って、Google Assistant + Google Sheetsで赤ちゃんの授乳記録を作ることにしました。
準備
アカウント
- IFTTTアカウント
- Googleアカウント
これらは、既に用意されているものとします。
また、IFTTTにGoogleアカウントを連携しておきます。
Google Assistant
iOSの「Google アシスタント」アプリを使って動作を試しました。 アプリにも、IFTTTに連携したGoogleアカウントを設定しておきます。
(Google Homeで動作させてみたかったのですが、今日までに届きませんでした!残念!)
記録するもの
毎日の赤ちゃんの授乳状況を記録するものとします。
そして一口に「授乳」と言っても、実際の手法は様々なのですが、、今回は「ミルクの授乳」について取り扱います。
IFTTT
なアプレットを作成してみます。
何をするか
アシスタントからの入力で、
- いつ
- ミルクを
- どのくらい飲んだか
をスプレッドシートに記録します。
例えば、「ミルクを140」と言ったら、「現在日時にミルクを140ml飲んだ」ことを記録するようにします。
This
「Google Assistant」を選びます。
Choose trigger
数値を1つ含むので、「Say a phrase with a number」を選択します。
Complete trigger fields
例えば「ミルク100」と言ったら動作して欲しいので、このようにしました。
#
で数値が取得できます。#
の前(後)には空白が必要です。
アシスタントからの返答には、お母さんへのねぎらいの言葉を付け加えておきます。(もしミルクをお父さんがあげている場合は、お父さんへ!)
言語は「日本語」を選択して「Create trigger」すれば、Assistantの動作の出来上がりです。
That
スプレッドシートに記録したいので、「Google Sheets」を選びます。
Choose trigger
行を追加したいので、「Add row」を選びます。
Complete action fields
記録先のスプレッドシートの指定と、セルに書き込む内容を指定します。
自分のGoogle Driveにスプレッドシートを作成しておきます。 私の場合は、
- フォルダ名: IFTTT
- スプレッドシート名: ChildCare
というものを用意したので、上の画像のような設定になっています。
セルに書き込む内容の指定で、「日時」はCreatedAt
パラメータを利用したいところですが、現状動作していないそうです。
そのため、スプレッドシート側にスクリプトを埋め込んで、日時を記録できるようにします。
Spreadsheet
日時を記録するために、スプレッドシートにスクリプトを追加します。
function
セル(最後の行, 指定の桁)
に、現在日時を書き込みます。
function addDate(e) { var row = SpreadsheetApp.getActiveSheet().getLastRow(); SpreadsheetApp.getActiveSheet().getRange(row, 1).setValue(new Date()); }
トリガー
「シートに値の変更があった時」に、上のfunctionが実行されるようにします。
参考
動作確認
Assistantアプリで、「ミルク120」と言ってみます。
「ミルクを120ミリリットルですね。お疲れ様です!」と返してくれました。
スプレッドシートにはこのように記録されました。
実際には、ミルクだけでなく母乳の場合も記録できるように、IFTTTにいくつか追加しました。 phraseが多少異なるだけで、やることは同様です。 すごくお手軽に、なかなか実用的なものが出来る…!!!
感想
個人的には手書きの日記も好きなので、スプレッドシート上に完全移行するかどうかは決めかねていますが、身動きが取りづらい状況でも記録できるのはとても便利。
1日に何分授乳したか、1ヶ月に何時間授乳したか…といった情報を返してくれるようにもしたい。 手書きの育児日記からは読み取りにくいデータを、お手軽に知れたら面白そう。
DialogFlowも使ってみよう。
授乳を頑張るお母さんの心もアシストできるといいな!